警備員指導教育責任者

ショッピングモールやイベント会場など、安全や安心な環境が求められる場所では、人々を身の危険から守る警備の仕事が必須です。

ですが、広大な場所を警備するうえでは、ほかの警備員を指導し、現場を統率する責任者が必要になるでしょう。そんな警備の責任者に求められるのが「警備員指導教育責任者」という資格です。ここでは、警備員指導教育責任者の基本的なことをはじめ、受験資格についても解説します。これから警備員指導教育責任者を目指す方や警備の資格について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

警備員指導教育責任者とは

警備員指導教育責任者とは、警備業務に関連する専門知識や技能を保有しており、警備業務を適正に行うための指導や教育を行うという重要な役割を持っている資格です。警備員指導教育責任者には「警備員指導教育責任者資格者証」が公安委員会より交付されます。平成17年に施工された改正警備業法では、営業所ごとに、取り扱う警備業務区分ごと、及びそれぞれの区分の警備員指導教育責任者を置くことが義務付けられています。

責任者として、警備員の指導や教育、現場の監督業務にあたるのが、警備員指導教育責任者の役目なのです。

警備員指導教育責任者になるには

警備員指導教育責任者になるには、都道府県の公安委員会が実施している、警備員指導教育責任者講習を受講し、その講習の最後に行われる修了考査に合格する必要があります。改正警備業法により、警備員指導教育責任者資格取得講習は、新規取得と追加取得の2つに分けられます。ただし、新規取得と追加取得のどちらも、講習や終了考査を受けるのに受験資格が存在します。

  1. 受講する警備区分の業務について、最近5年間に通算3年以上従事している方
  2. 受講する警備区分の警備業務検定 1 級の合格証明書の交付を受けた方
  3. 受講する警備区分の警備業務検定 2 級の合格証明書の交付を受けてから1年以上継続してその区分の業務に従事している方
  4. 受講する警備区分の旧検定1級に合格している方
  5. 受講する警備区分の旧検定2級に合格した後、1年以上継続してその区分の業務に従事している方

引用:警備員指導教育責任者講習 新規取得講習 受講資格と必要な書類|一般社団法人 東京都警備業協会

上記いずれかの資格を満たしている場合は、新規取得もしくは追加取得の講習や終了考査を受けることが可能です。具体的な講習時間や受講料については、以下の項で説明します。

警備員指導教育責任者の新規取得講習とは

業務区分 講習時間 受講料 修了考査の合格基準
1号警備(施設) 47時限(7日間) 47,000円 40問出題の80%以上正解
2号警備(交通・雑踏) 38時限(6日間) 38,000円
3号警備(運搬) 38時限(6日間) 38,000円
4号警備(身辺) 34時限(5日間) 34,000円

新規取得者講習は、新たに警備員指導責任者の資格を取得する人に向けた講習です。1号警備(施設警備)、2号警備(交通警備・雑踏警備)、3号警備(運搬警備)、4号警備(身辺警備)の業務別に異なる講習を受講する必要があります。なお、いずれの区分も講習の最終日に修了考査があり、それに合格する必要があります。

警備員指導教育責任者の追加取得講習とは

業務区分 講習時間 受講料 修了考査の合格基準
1号警備(施設) 23時限(4日間) 23,000円 14問出題の80%以上正解
2号警備(交通・雑踏) 14時限(3日間) 14,000円
3号警備(運搬) 14時限(3日間) 14,000円
4号警備(身辺) 10時限(2日間) 10,000円

追加取得講習とは、すでに新規取得講習を終え、警備員指導教育責任者講習修了証明書を取得している方が、 別の区分の資格を取得するための講習です。例えば、1号警備の責任者講習修了証明書を保有している人が、 さらに2号警備の講習修了証明書を取得したい場合などが該当します。こちらも新規取得と同様、講習の最終日に修了考査があり、それに合格する必要があります。

なお、具体的な試験の日程や申込み方法については、警備員指導教育責任者講習を開催する「一般社団法人 東京都警備業協会」の公式ページを確認しましょう。講習の申込みが遅れると、希望の日時に参加ができなくなるため、早めに予約をしておくことをおすすめします。

警備員指導教育責任者になるメリットとは

警備員指導教育責任者になると、ほかの警備員を監督する立場になります。

そのため、資格を持っておけば収入面で資格手当が期待できます。また、管理者の立場になれば、仕事の知識や責任感が求められるため、働くうえでやりがいも感じやすくなるでしょう。警備員指導教育責任者は、警備員としてキャリアアップを志す際に役立つ資格と言えます。警備の知識や技術を証明する方法としても重宝するので、転職に備えて警備員指導教育責任者の資格を取得しておきたい方にもおすすめです。

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